2025.03.14
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2024.12.24
ファシアとは何?簡単に分かりやすく定義と役割、施術について解説

人間の身体は、筋肉や骨、内臓器など、様々なパーツで構成されています。
しかし、これらのパーツはバラバラに存在しているわけではありません。実は、それぞれの組織は、薄い膜のようなもので包まれ、互いにつながり、支え合っています。この膜(線維性結合組織)こそが、「ファシア(Fascia)」と呼ばれるものです。
ファシアは、分かりやすい例えでいうと、 まるで全身を包み込む「ボディスーツ」のようなものです。
このスーツがしなやかであれば、体はスムーズに動きますが、 どこかがよじれたり縮んだりすると、 動きにくくなり違和感や痛みにつながります。
例えば、デスクワークなどで長時間同じ姿勢を続けると、 ファシアが固まり、肩こりや腰痛が起こることもあります。 ファシアを適切にケアすることで、体の動きがスムーズになり、 痛みやコリの軽減にもつながるのです。
今回は、当院の施術に欠かせないファシアについて解説したいと思います。
ファシアと筋膜の違い
ファシアは、日本語では「筋膜」と訳されることが多いですが、厳密には少し異なります。
ファシアは、筋肉だけでなく、全身のあらゆる組織を包む、より広義の概念です。そのため、ファシアを単に「筋膜」と呼ぶのは、その多様な役割を捉えきれていないと言えるのかもしれません。
ただし、人間が能動的に動こうとする時に形を変えて関節や皮膚を動かす動力となるのは筋肉であり、その筋肉を包むファシアは実際に施術の対象となる事が多いためファシアの中でも筋肉を包むものを筋膜(Myofascia)と表現するのは皆様も分かりやすくイメージしやすいと思うため、altoでは筋膜という言葉は大切にしています。
ファシアの役割
ファシアは、単なる包み物ではありません。全身を張り巡らされた、いわば「もう一つの骨格」のような役割を果たしています。
以下はその役割になります。
・身体の構造を支える
・固有感覚受容器(緊張度や形の変化のセンサー)を備えて筋緊張を微調整する
・身体の動きをスムーズにする
ファシアの癒着・重積
このように重要な役割を果たしているファシアですが、長時間同じ姿勢をとったり、運動不足になったりすることで、癒着や重積(分厚くなる)を起こす事ことがあります。癒着・重積したファシアは、身体の動きを制限し、痛みやコリを引き起こす原因となります。
ファシアの癒着によって、体内のセンサーが過敏化して痛みを感じるようになったものであるトリガーポイントが形成され、活動します。
トリガーポイント(Trigger Point )とは?マッサージなどほぐし方・注意点について
ファシアの癒着・重積により、トリガーポイントが形成されやすい体内環境になり、様々な痛みを誘発すると言われています。
当院のトリガーポイント施術
当院では、鍼灸でトリガーポイントに直接アプローチし、マッサージで周辺の筋肉や筋膜の緊張を緩めることで、より効果的な施術を実現します。
鍼が苦手な方には、特殊なマッサージツールを用いることで、深部のトリガーポイントにもアプローチが可能ですので、慢性痛などでお悩みの方はぜひ当院までお問い合わせください。