2025.02.10
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2024.07.02
トリガーポイント(Trigger Point )とは?マッサージなどほぐし方・注意点について
皆様、こんにちは!
はり・きゅう・マッサージ治療院altoです。
近年、トリガーポイントに対する関心が高まっています。当院でも、トリガーポイント療法に関連した施術を行っており、患者さまの様々な症状改善に務めております。
この記事では、トリガーポイントとは何か、その基本的な意味について解説したいと思います。
トリガーポイントとは
トリガーポイント(Trigger Point)とは、主に筋膜に出来る受容器(痛みのセンサー)の過敏部位のことです。
これが筋肉や筋膜にできる硬結(コリ)の原因となります。指で押すと、強い痛みや関連痛と呼ばれる、離れた場所への痛みを感じることが特徴です。
身体の痛みを引き起こすトリガー(引き金)となる部位であるため「痛みの真の原因部位」と言えます。
慢性痛との関係
トリガーポイントが形成されると、その周辺の血流が悪くなり、酸素や栄養素が行き渡りにくくなります。また局所の老廃物を捨てる事も苦手になります。
これが、慢性的な痛みやコリの原因になると言われております。
トリガーポイントとファシア
ファシア(Fascia)は、 トリガーポイントの理解において重要な役割を果たす組織です。 医学用語で「ファシア」とは、筋肉、骨、臓器、脂肪、皮膚、 血管など、さまざまな体の組織を包み込む膜のことを指します。 一般的に「筋膜」として知られていますが、 実際には筋膜は体内に存在する多くのファシアの一部に過ぎないと 言われております。
ファシアは、 運動不足やストレスなどの要因によって容易に癒着しやすい特性が あります。このような癒着した部分に引っ張りや刺激が加わると、 トリガーポイントが反応し、「痛み」 を引き起こすことがあります。
以下の記事は、ファシア(筋膜)の定義、役割について解説しています。他にもファシアの癒着・重積、トリガーポイントとの関連、当院におけつ施術に関する情報もありますので、ぜひチェックしてみてください。
ファシアとは何?簡単に分かりやすく定義と役割、施術について解説
トリガーポイントと圧痛点
トリガーポイントと圧痛点を混同することがよくありますが、 圧痛点(あっつうてん)は、 触れたり押したりすると痛みを感じる部位を指します。
一方トリガーポイントは、 筋肉内に形成される特定の固くなった部位であり、 その部分を押すことで、近くの他の部位に「関連痛」 と呼ばれる痛みが放散する特徴があります。つまり、 圧痛点は痛みを感じる部位ですが、 トリガーポイントはその押圧によって別の部位にも痛みが生じる特 殊な場所を指します。
トリガーポイントの形成原因
トリガーポイントの形成原因は、様々考えられますが、主なものは以下の通りです。
・身体への過度な負荷(運動、仕事、日常生活など)
・精神的ストレス
・冷えなどの環境的ストレス
・姿勢の悪さ
トリガーポイント ほぐし方(施術)
トリガーポイントのほぐし方(施術)には、鍼灸やマッサージが有効とされます。
トリガーポイント(筋肉の硬いコリ)があると、血行が悪くなり痛みが生じます。
トリガーポイントだけでなく、周りの筋肉もほぐすことで、痛みを感じやすい状態を改善し、痛みが和らぎます。
専門的な施術の代表例として、鍼灸とマッサージが挙げられます。
鍼灸では、トリガーポイントに直接鍼を刺すことで、深部にピンポイントに刺激し緊張をほぐし、血流を改善します。
一方、マッサージでは、トリガーポイントを刺激し、筋肉や筋膜を動かしながら幅広く緊張を緩めます。
以下の記事でトリガーポイントの見つけ方、リラックスした状態での準備、テニスボールやマッサージツールを使った効果的なほぐし方、そしてセルフケアの手順を説明しておりますので、ぜひチェックしてみてください。
トリガーポイントの見つけ方とほぐし方を徹底解説!手軽で有効な道具も紹介
トリガーポイント マッサージと注意点
ご自宅で簡単にできる筋肉のほぐし方として、マッサージがおすすめです。
トリガーポイント(こりのポイント)には、指や親指、またはマッサージ用のツールを使って軽く圧をかけます。
痛みが少し和らいだら、ゆっくりと圧を解放し、この動きを繰り返すことで効果的にほぐすことができます。
ただし、無理に強く押し込むと、表面の筋肉を傷めてしまい、揉み返しの原因になることもあるので注意が必要です。
マッサージが終わった後は、その筋肉を優しくストレッチすることも大切です。ストレッチによって筋肉が柔らかくなり、再び硬くなるのを防ぐことができます。
当院のトリガーポイント施術
当院では、鍼灸とマッサージを組み合わせたトリガーポイント施術を行っております。
鍼灸でトリガーポイントに直接アプローチし、マッサージで周辺の筋肉や筋膜の緊張を緩めることで、より効果的な施術を実現します。
鍼が苦手な方には特殊なマッサージツールを用いることで深部へのアプローチも可能です。