2024.09.03
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2020.03.31
初潮の前兆と思われた腹痛と下痢が続く・・生理周期を安定させる施術と提案
みなさん こんにちわ
今回は生理不順で悩んでいる思春期の方や女性方によくご相談をいただく機会が増えております。
この記事では、
・初潮の前兆である腹痛と下痢に悩まされる思春期の女性(もしくは保護者の方)
・初潮から数年経っているが、生理周期は整っておらず、腹痛や下痢に悩まされる女性の方
を対象に、腹痛と下痢の原因と施術の解説およびセルフケアをご提案しております。
●初潮の前兆-腹痛と下痢が続く
初潮(しょちょう)とは、女性の身体における、初めての月経(生理)のことを指します。
通常、10歳から16歳の間に現れることが多く、個人差があるといわれております。
初潮が始まると、女性の体は成熟し、生殖能力が発達していることを示すサインとなります。
初潮を経験する前の前兆は、大きく
・腹痛
・下痢
の2つが挙げられます。
しかし、初潮から数年経っているが、生理周期は整っておらず、腹痛(主に下腹部の痛み)・下痢などの症状を伴うことがあります。
婦人科病院にかかるのに抵抗があるので、辛い時だけ市販薬でしのぐというケースも多くないでしょうか。
生理周期が安定するまで個人差はありますが、初潮から約3~4年かかると言われています。
月経は女性ホルモンの卵胞ホルモンによりコントロールされていますが、実際は複雑なメカニズムになっています。
脳の視床下部、脳下垂体、卵巣の三つの器官が影響しあってホルモンが分泌されており、どれか一つでも機能にダメージを受ければ体内のホルモン分泌の乱れにつながります。
腹痛、腰痛、下痢の症状には子宮内膜の中で分泌される「プロスタグランジン」という子宮を収縮する物質が月経中に多くなるために起こります。
収縮が強いと腹痛に、骨盤内の血液循環が悪くなることで腰痛に、プロスタグランジンが血液中に浸透して腸壁を強く刺激して腸の蠕動運動を促すことで下痢・悪心になってしまうのです。
骨盤内の血液循環を良くするために、下腹部や臀部への鍼刺激は改善傾向にあります。
また、定期的に鍼マッサージ刺激をすることで生理周期を安定させていきます。
●生理周期を安定させる施術例
以下のような症状を訴える女性の方に対する施術例を紹介します。
・その日は生理二日目で、下腹部がジーンと痛くて重い。
・腹部の確認をしようと仰向けになってもらうもお腹が痛くて足を伸ばせない、とのこと。
・下腹部が緊張して短縮が起こっているので、膝を立てた(曲げた)姿勢によって腹筋を緩ませるとお腹の緊張が楽に感じる。
次に触診すると私の手がとても暖かく感じ、お腹が冷えていることがわかりました。
痛む場所は広く漠然としていましたが、押し比べると恥骨のやや右上が一番痛む。
下肢では右足の内側、後脛骨筋に下腹部に響く痛み(再現痛)がありました。
また、
・脚の付け根の股関節は両方痛みがある(押した部分のみ)。
・腰と臀部では仙骨後面の腰腸肋筋・中殿筋の内側縁に反応がある。
まずはマッサージをして緊張をほぐします。
鍼は中殿筋と下腿内側の後脛骨筋にしました。鍼と同時に腰の温めも行います。
最後、仰向けで下腹部の確認をすると、だいぶ痛みは和らいだとのこと。この時点で膝を伸ばした姿勢もできる。
温めるととても気持ち良くてリラックスできたと笑顔でおっしゃっていました。
さらに日常的にできる工夫を以下のように提案させていただきました。
●生理周期を安定させるための提案
ご自身でできるセルフ改善についても提案します。
・生理周期のスケジュール管理(生理開始日・お腹の痛み・気持ちの抑うつ)
・自分でできる対策法(シャワーで済まさずに湯船に浸かる、運動、栄養バランスの摂れた食事など)
・ストレスを抱えない
・無理なダイエットはしない
治療を受けていただいたことで、ただ我慢して過ごすだけではなく改善方法があることが安心につながれば嬉しいです。
思春期の方にとって、生理の話題や腹痛などの痛みはオープンにしくいですがとても大事なことです。
友人や周りの大人とお話しできると気持ちも晴れますし、理解することで改善に繋がります。
貧血や立ちくらみ、出血過多などは器質的な疾患が隠れていることがあるので、怖がらずに婦人科にかかることをお勧めします。
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